美麻(みあさ)地区とは

美麻は、長野県北部の山あいにある、人口は783人・世帯数379戸(2025年1月1日時点)ほどの小さな地区です。平成18年1月1日に大町市に合併して大町市美麻地区となりましたが、以前はこの地区だけで北安曇郡美麻村でした。

 美麻村に人々が住み始めたのは、今からおよそ8000年前。縄文時代のことだと言われています。狩猟中心の生活から農耕へ。弥生時代には稗、粟、豆類、水稲の栽培が始まり、古墳時代になると稲作の発達にともない、米を蒸したり炒ったりするための道具として土師器の壺が作られるようになりました。(平成4年美麻村村政要覧より)


明治8年の合併 

 明治政府は廃藩置県に先立って、中央集権的地方自治を確立するため、明治4年4月、戸籍法を定めました。この事務のためにに7~8カ村をまとめて区とし、各区には戸長も置かれました。
 やがて戸長は戸籍事務以外の土地人民一般事務も取り扱うようになります。明治5年4月9日、庄屋、名主の制度は廃止され、戸籍編成を目的として設置された区で実質的には一般事務が行われ、まもなく一般地方行政区(村)の役割を演ずることとなりました。この様な情勢の中、1つの区(第11大区8小区)であった旧7ヵ村の大塩村・切明新田村・二重村・新行新田村・青具村・千見村・高地村は明治8年に合併され、美麻村が誕生しました。(美麻村の100年より)

明治9年の村誌 

 明治9年(1876)年、筑摩県は長野県と合併、新しい長野県となりました。できたばかりの県では、県下の情勢を知ることが急務で、幾度となく県下各町村の情勢を下問しています。それに答えたのが村誌で、記載の内容は、村域・地勢・戸数・人口・産物・民業・交通・寺社・名勝旧跡その他です。